「リンパ」の機能が及ぼす影響【頭部リンパほぐし】

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「リンパ」の流れを意識することは、健康・美容の向上にもつながります!

「リンパ」とは

 人間は全身を流れる“血液“から“酸素“と“栄養分“を摂りこんでいますが、この栄養分を吸収した後には「細胞から不要となった成分「老廃物」「疲労物質」が残ります。

(成人の身体の中には約六十兆個にも及ぶ細胞があるといわれます。)

 

 この老廃物や疲労物質を放置しておけば、細胞にダメージが及ぶため回収をおこなっているのが「リンパ」です。

リンパ節とリンパ管の仕組み

 「リンパ管」は血管と同じように全身に張りめぐらされており、この中を「リンパ液」が流れています。

 

 体中の細胞間をめぐり老廃物や疲労物質を回収してきたリンパ液は、やがて最終地点となる鎖骨の下あたりで静脈と合流します。

 

 またリンパ管が合流して太くなる部分は、節のようになっていて「リンパ節」とよばれています。

 

 リンパ節は全身に約800個ありますが、もっとも多くあるのは首や顔の周辺部で、ここには約300個が集中しています。

 

 リンパが正常な働きをしている限り、細胞の周りの余分な水分や老廃物・疲労物質は常に回収されているということです。

(「むくみ」とは細胞と細胞のすき間に極端に水分が増えることです。)

 

 また、リンパ節は細菌異物を除去したり、ウィルスなどへの抗体を作ったりして体を守るという「免疫機能」の働きを持っています。

 

 このことから、リンパ(リンパ液・リンパ管・リンパ節)は体内の「排水管」的な役割を担っていると同時に、生命維持にとって非常に重要な器官と言えます。

 

「リンパ」は意識して流す

 リンパ液は“血液“のように心臓のポンプの働きで体内を流れるわけではなく、呼吸運動骨格筋の収縮と弛緩によって流れます。

 

 さらには、リンパの流れは非常にゆっくりで、体中を一周するのに約8~10時間かかると言われています。

 

 その為、流れが滞りやすく、「緊張やストレス・運動不足・冷え・睡眠不足・長時間のデスクワークなど・・・」の影響を受けた際、放っておくと【 むくみ・免疫力の低下・慢性疲労・肩こり・肌荒れなど・・・】の症状を引き起こします。

 

 しかし、逆の発想をすれば「リンパの流れ」は意識することで変えられるということです。

 

「頭部リンパ」の滞りも要注意

 リンパの流れの滞りは「頭部」も例外ではありません。

 

 特に頭部は筋肉量・筋肉運動が少ないため非常に滞りやすい場所となります。

頭部リンパの溜まり場

 頭部のリンパも流れが滞るとむくみとなって現れたり、かたく固まり凝りのような状態になることがあります。触ってボコボコしていたり、指で押して痛い部分などには老廃物疲労物質が溜まり固着している可能性があります。

 

 これらが、正常な育毛を妨げたり、顔のたるみシワを引き起こしたりする要因のひとつになっているといわれます。

 

育毛を妨げる頭部の老廃物固着

 

 さらには、首や肩こり・眼精疲労・頭痛などにつながる場合もあります。

 

 この頭部の固着してしまった老廃物をしっかり“ほぐし”、効率よくリンパ管に流し排泄を促すことにより、育毛にとってよい頭皮環境を整える・・・これが『頭部リンパほぐし』です。

 

頭部リンパほぐし

 

 また、鎖骨上部付近には全身のリンパが静脈に注ぐ部分があるため、頭部から顔周辺のリンパを流すことで、全身のリンパの流れも良くなり、美容面体調面への相乗効果が望めます。

 

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