■ それぞれの特性を理解して、正しいシャンプー選びを。。。
日々のヘアケアの主軸となる“シャンプー”。
しかし、数あるシャンプーの中から自分に合ったものを見つけるのは、なかなか難しいものです。
まずは、ご自分の頭皮・髪の状態を、おおまかにでも把握することが大事です。
脂性肌や乾燥肌、クセの具合や髪の太さ、乾燥毛etc・・・。
次に理想とする髪質や、解決したい悩みは何かを考えてみます。
その中から“ひとつ“(多くてもふたつ)選びます。
あとは、シャンプーそれぞれが持つ特性に合わせ選んでいきます。
シャンプーの成分で水(約60%)の次に多いのは洗浄成分の“界面活性剤”(約30%)。(残り10%は有効成分や添加剤など)
界面活性剤は大きく分けると3種類。
【高級アルコール系】
洗浄力が高く泡立ちもいいが、頭皮への刺激や髪のダメージが懸念される。(ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなど)
【アミノ酸系】
弱酸性で頭皮や髪にはとてもやさしい洗浄成分。皮脂を取り過ぎず、髪もしなやかに洗い上がります。泡立ちや洗浄力は弱め。(ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど)
【石鹸系】
アルカリ性で洗浄力が高い反面、髪のきしみが出やすい。生分解性が高く、天然原料で安全性が高い。(脂肪酸Na、脂肪酸Kaなど)
これ以外にもベタイン系・タウリン系・タンパク質系etc・・・どれもアミノ酸系のように低刺激で、髪・頭皮へのコンディショニング能力は高くなっているようです。
現在販売されている多くのシャンプーは、これら界面活性剤が持つメリット・デメリットを踏まえ、目的に合わせバランスよく配合されています。
洗浄成分に対しては、脂性肌の方は石鹸系メイン、頭皮や髪をいたわりたい方や乾燥の気になる方はアミノ酸系メイン、泡立ち・洗い上がりにスッキリ感を求めるのであれば高級アルコール系メイン・・・という具合に、洗浄成分がどこに重点を置き配合されているか、今の頭皮・髪の状態に合わせたものを選ぶことが大事になってきます。
そして、理想とする頭皮や髪により近づける保護成分や調整成分、育毛成分や薬効成分などもシャンプー選びにおいて、ひとつ目安となります。
(ちなみにシリコーンの悪説も、ここ最近では科学的根拠が薄く、あえて選択肢から排除する必要はないかと・・・)
簡単なようで難しいシャンプー選び・・・結論としては、お客様の髪質やお好みをいちばん把握している美容師さんに相談するのが、いちばんかと思います。(^_^)